肩甲骨は翼のなごり

肩甲骨を翼のように使ってジャンプする少年

テレビ番組で、オリンピックに出場するアスリートが紹介されていました。彼は自分の身体の特徴として「肩甲骨の柔らかさ」を挙げ、その柔らかさを披露してくれました。肩甲骨が背中からボコっと飛び出し、それを右へ左へ自由自在に動かします。

不思議なことに、そんな風に柔らかく動く肩甲骨を見せてくれたアスリートは、彼だけではありません。トップアスリート達は、様々なメディアでその自慢の肩甲骨を披露していたのです。トップアスリートは、肩甲骨が柔らかい。競技も、体型も、性別も違うのに、皆一様に背中から飛び出た肩甲骨を、グニャグニャと自由に動かしてくれます。



ところで突然ですが、こんな話をご存知ですか。

昔々のその昔、人間には翼が生えていました。大空を羽ばたき、どこまでも自由に飛んで行けたのです。人間は本当の意味で自由でした。しかし、いつしか人間は自由をはき違え、次第に傲慢になっていきました。そしてついに神の逆鱗に触れ、その自由の象徴だった翼をもがれてしまったのです。

ダーウィンにケンカを売るような話ですけど、もし私たちの体に翼が生えていたとしたら、位置的に考えても、おそらく肩甲骨から生えていたでしょうね。翼は神様にもがれてしまったみたいなので、今私たちにあるのはこの肩甲骨だけです。肩甲骨では空は飛べない。でも空は飛べないけど、飛ぶように舞うことは出来ます。肩甲骨が自由になると、身体も自由になります。肩甲骨は、現代の ”翼” だったのです。



ただ、多くの人は肩甲骨を背中にしまったままにしています。背中の中に埋まっていて、自由に動かせない。だからまず肩甲骨を表に出してあげます。

下腹を引っ込め、あばら骨を引き上げる。

体がほんの少し浮くような感じがしましたか。重力から解放され、翼の生えたような感覚。もしそんな感覚を味わえたとしたら、あなたの肩甲骨は翼のように羽ばたく準備ができているのです。

肩甲骨を翼のように使ってジャンプする少年

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